だから続きは……

2003年6月9日
 女が一人と、男が一人いる部屋だった。

 女は若かった───比較的。30には至っていないだろう、
という程度には見えるが、それはもしかすると落ち着いた
服装のせいであるかも知れない。
 漆黒の髪に、透けるような白い肌。大きく愛らしい
翡翠色の瞳とは対照的に、眉はきりりと引き絞られたように
整った形をしている。

 対して男は、ひどく老け込んでいた。女と比べても
10歳は年上なのだが、見た目はそれ以上に老いて
くたびれてしまっていて、もう60も近いのではないかと
思えるほどだった。

 グラスの中に溶け残った氷を転がしていた男は、
灰色の瞳を窓の外に向ける。

「……何故だろうな」
「どうか、なさいましたか?」

 女は静かに訊ねた。

 男は首を振る。

「娘だ」
「ああ」
「……良い子だったのに」
「そうですね」

 男は娘を亡くしていた。不幸な事故だった。

「死体もないまま……とはね」
「納得が行きませんか?」
「いや」
「…………」

 すがりついて泣くにも、死体は見つからない。
深い森の奥に迷い込み、そのまま帰らなかったのだ。
 悲しみのやり場がないのだろう、男はただ静かに
悲しんでいる。一年が過ぎた今も。

 女はそっと、男の肩に手をやった。

「……気持ちはお察しします」
「そう言えば君も、息子を亡くしていたんだったな」
「ええ。偶然ですわね、同じ場所で同じように」
「…………そうか……」

 未だに悲しみから脱しきれない男。

 その背後で、女は笑った。

 男の妻。彼の娘の、義理の母。

 彼女はこの世に何を残す気もなかった。

 財産も、言葉も、心も、子孫も───…

 いずれ消える。この世に永遠は存在しない。
 そして、消え去る運命にあるモノたちに意味などない。

 そう信じていた。

 全てを喰らい尽くそうと思っていた。
 何も残らないなら、可能な限りの快楽を貪ろうと。
 その後に残されるのが枯れ果てた荒野だとしても、
彼女の知ったことではない。

 そして彼女は、息子を捨てた。義理の娘も捨てた。

 彼らがどうなろうと、それも彼女の興味の対象では
あり得なかった。

 

 

 

「ねぇ」
「ん?」
「貴方の家族は?」

 少女が尋ねると、コックは戸惑ったように首を振った。

「……わからない。顔とか、声とか、どんな人かとか、
 全然覚えていないんだ」
「ふーん…」

 曖昧に頷いて、料理を口に運ぶ。
 砂糖も使っていないのに、とても甘い味がした。

「……どうかな?」
「美味しいわ」
「そう、良かった」
「でもちょっと、野草のくさみがあるかしら」
「じゃあ次は、何か香辛料でも使おうかな」

 

 何も残らないと、彼らの母は言った。
 彼らの存在に意味などないと言った。

 

 けれど。

 

「ふー…」

 満腹まんぷく、と独り言を漏らす。
 皿は既に洗われて、次に使われる時を待っていた。

 

 結局私は、このレストランのコックさんのご厚意に
甘える形になってしまった。

 ここでは、時間が静かに流れていく。
 彼の邪魔にもならないのなら、森を出ずここに
居続けてもいいか、と思うようにさえなった。
 小屋の周りの地形はこの一年でほとんど把握したし、
少しずつ歩き回る域を増やせば、いつかは森の外にも
出られるとは思う。

 思うけれど……

「夕ご飯、何が食べたい?」
「何でもいいわ」
「そう言われるのが一番困るよ」

 彼は苦笑いを浮かべた。確かにそうだろう。

「じゃあ、私が材料を採ってくるから……
 適当に組み合わせてみて?」
「いいね。僕も一緒に行こうか?」

 返事も聞かずに立ち上がる彼に、私も笑う。

「いいね」

 少しだけ、彼の口調を真似て遊んだ。

 

 静かな時間、美味しい料理と、優しいコックさん。

 

 

 

 女の子はお姉さんになり、おばさんになり、
お婆さんになるまで、ずっとずっと……

 幸せに暮らしたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあお婆さんになった後は?!と自分のお話に
ツッコみ入れる俺様万歳な滝野ですコンバンハ★(何

 

最近妙に、教育テレビが好きだったり。

あ、いや、変な意味ですが何か?(待てぃ

 

あの微妙なくだらなさ加減が非常に……

プリンプリン物語とか。
天才てれび君とか。

あのベタな演出やら、元ネタが「今時ッ子に分かるか!」
ってレベルに設定されてるギャグやら絶妙です。
て言うかあれを本気で楽しめるお子様っているのカナ…

とりあえずゴ○ドランネタなんて誰も分からないかと…
(多分俺と同世代の、物凄く限られた部類の人しか
 見てなかったであろうアニメだし……)

それにいちいちツッコみながら夕食を食べるというのが
我が家の日常風景だったりします。

非常に馬鹿馬鹿しいけど楽しいんです、これが_│ ̄│○

え、お前それで納得しちゃうのかよ?!とか。
なんでアンタがそんなネタ知ってるの…とか。
わざわざこのネタのためにセット作ったんですか?とか。

 

ちなみに毎週欠かさず見てるのは「モンタナ」だったり。
月曜の夜7時から教育テレビにて。

これだけは外せません(ぇ

何が楽しいかって貴方、

 

世界の考古学的遺産が毎回20分そこらで発見されるトコ。

 

なんて言うかね、もう……

最強ですよ!Σd(・▽<)

↑ガラにもなく、思わずこんなカンジです。

 

ちなみにニトロ博士の、
「いま少しの時間と予算をいただければ……」
というセリフは最強だと思います。

いつぞや先輩が同人誌の原稿しながら呟いておりました。

ガリガリとペンを入れながら。

「いま少しの時間と予算があれば……」

そりゃあ時間と予算があれば出来るだろ!
顔漫画じゃない超豪華100ページ本も出来るだろ!
オフも箔押しも思いのままだろ!

「だってさー、新しいバイト忙しいしー」
「トーン買うお金もないのにー」

弁解は罪悪と知りたまえ!(つд`
て言うかなんで俺またトーン貼ってるんだYO!(;つд`

いま少しの時間も予算もないのにどーじんなんぞに
手を出すな! 無料アシをコキ使うな!

「えー、俺のライフラインなのに」

黙れこのアニメヲタクがぁ!(お前も黙れ

 

 

 

関係のない追記:
 「MOTHER」の移植キター(AA略
 無論中古待ちですよ、ええヽ(´ー`)ノ

 個人的にあれは「ちょっと変な感動のRPG」だと
 思っていたり。
 そう言えば「マジカルバケーション」をプレイした時
 何となく懐かしい気がしたんですが、よく考えると
 妙なノリが「MOTHER」と似てたのかも。
 無論、MOTHERには及びもつかないレベルの遊び心では
 ございますが……
 ああいう「ちょっと変な遊び心」のあるソフトって
 最近は少ないんじゃないかなーと思ったり。

 

 

関係のない追記2:
 らぐなろくおんらいんにてー(棒読み

 ペットシステムは言ってみれば「ゲームの中で
 たまごっち」な次元のモノでしかないワケですが、
 結構トライしてたりします。ペット捕獲。
 前はテイミングアイテムだけでも高価だったので当然
 売っていたのですが、今は言うほど高価でもなく、
 しかも男垢封印中=商人さんいねェ=露店開けない

 = 売 る の が 面 倒 (ぉ

 なため自分のペット捕獲に挑戦することに。

 今までの戦果は以下の通り。

 ドロップス:二匹捕獲
 鉄蝿:一回失敗
 ピッキ:二回失敗
 ペコ:一回失敗
 キノコ:二回失敗、一匹捕獲
 毒キノコ:三回失敗
 ルナ:三回失敗、一匹捕獲
 ポリン:五回失敗(……
 狸:一回失敗
 子猪:四回失敗

 

 こうして見ると結構挑戦してるなぁ…
 これでもルナや猪の捕獲アイテムは人に譲ったり
 してるんですが。俺はやはり廃ですか。そうですか。

 

 

関係のある追記3:
 アコたんの狩り場がクワガタ湖にレベルアップ。
 さようならカタシムリ。お金は儲からなくなったけど、
 たまーに槍もらって頑張ってます。

 でもここ……

 姫育成な壁さん多数でイヤだったり。

 お前ら、壁はいいが溜め込みはやめてくれやがりなさい!
 索敵してるアコの肩越しにプロボックかけるのは
 やめてくれやがりなさい!

 ブレスくれてやるからとっとと帰れ!(ぇ

 

 臨公組もうにもパーティが死んでてお話にならない
 今日この頃。火チェイン買っててホントに良かった。

 この廃装備でも1日で1レベル上がるかどうか。
 世のINT型の皆様の苦労を思い知ったり。



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