雨が降るというので散歩に行った滝野ですコンバンハ★

 

 

雨の降りだしそうな中で散歩をするのが好きです。

濡れては壊れてしまうので、腕時計も携帯電話も
持たず、くたびれたシャツとジーンズだけで。

ポケットに500円玉を放り込み、傘も持たずに。

 

年頃の娘がするにはあんまりな格好だと妹は言いますが、
こんな田舎の山道で着飾って歩くのは滑稽だと思うのです。

俺はただ胸を張って、傲然と前を向いて歩いている。
それだけでも十分滑稽だと思えますのに、この上
着飾って道化になれと仰るのでしょうか。

 

案の定人のいない山道を、早足で登ります。
落ち葉を踏む音、動物や鳥のたてる音、離れた人の声、
斜面を這い上がってくる街の音。

普段ろくに動かないせいで、のどを通る空気と血液が
馬鹿に大きな音を立てています。

構わず登り切り、ありがたい歴史の街の景色とやらを
展望台からしばらく眺めました。

宇治川の清流、塔の島と丘を結ぶあさぎり橋、鳳凰堂から
宇治の神社の諸々に至るまで。

ろくに見ずに、足早にその山を降りました。
雨が降り出したからです。

走るような余力はありませんので、そのまま歩きました。
大した雨ではなく、かといって傘も持たぬ馬鹿が
無事であるはずも無く、濡鼠になりました。

肌が冷たくなり、それでもあがった息や脈拍は
元に戻らず、のども酷く渇いてきましたので、
府道へと出て自動販売機で飲み物を買いました。

何しろこんなにずぶ濡れになった輩が店に入ったら、
床が濡れて大変に迷惑でしょうから。

ボトルの中身を一気に飲み、その冷たさで体力が
消耗するのを感じながら、後はまた何事もなかったように
家へと歩いて戻りました。

駐車場の屋根の下、ゆうゆうと寝そべる金色の猫の
緑の瞳が俺を見ていました。

 

けれど俺は、そんな自分が結構好きなのです。
どんな時でも胸を張っていたいと思うのです。
そうして濡れて帰ってきて、犬のように滴を落としながら
風呂場に入り、湯気に包まれるのが好きなのです。

 

 

そして己の好きなように生きた結果↓

 派 手 に 風 邪 を ひ き ま す た

 

エヘエヘ(゜∀゜)泣いてなんかイナイヨーvvv

 

……_| ̄|○ 寝てきます。



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