No.6 (#3)

2004年10月30日 読書
ISBN:4062125854 単行本 あさの あつこ 講談社 2004/10/09 ¥998

読み始め↓
「うわもう12時じゃん、珍しく夜更かしだな俺。
 ……じゃ、一章だけ……」

読み終わり↓
「ハッ?! 窓の外が明るい?!
 前巻読み返してる場合じゃねぇ!」

 

∀゜)ノ 土日ばんぜろーい(←混じった)、滝野ですコンバンハ。

 

今回もとても面白美味しく読ませていただきました。

が。

なにげに精神的ブラクラを踏まされた気分です。

 

後頭部殴られた感じがしました。鈍器で。もしくは本の角で。

 

この物語の主人公は、少年二人、ですよ、ね……

あんたら、普段から寝る前はそんなことしてるんデス、カ……

っつーか、部屋にはベッドが一つしかないんです、か……

「今日は床で寝る」って、じゃああんた、普段はどうしてるんです、か……

 

 

居候のくせにベッド占領してたのか紫苑さま。
2人で一緒に寝てたら、その方が嫌だけどな。

 

 

うーんうーん、しばらくうなされそうだー。
て言うか、こんなの中学生向け書籍じゃねぇー。

何考えてんだ講談社。何考えてんだあさのあつこ先生。
そして前にも同じツッコミをした覚えのある俺。

このまま突っ走ると、いっそラピス文庫くらいの縄張りに
踏み込んでしまうのではないかと、今から心配です。
流石にそこまでは行かないだろうと思うけど。

 

 

さて、2巻末を読んだときは「いよいよアクション開始か」という
印象だったのですが、3巻は拍子抜けするほど動きませんでした。
逆に準備は着々と進んでいるようで、駒も出揃い始めた印象です。

てっきり紫苑さまとネズミ、主人公ズだけで敵陣突入かと思ってましたよ……
まさかあんなに固有名詞が増えるなんて、すっかり騙されましたよ……

 

落ち込みついでに、うちの日記に「NO.6 紫苑×ネズミ」って
検索ワードで飛んで来ないでよ……_| ̄|○

 

仲間は多ければ多いほど良い、というのが念頭にありますので、
増え行く固有名詞に今からウキウキワクワクしております。
イヌカシが死にキャラに見えて仕方ありませんが、それはそれで。
ハムレットが可愛くて仕方ありませんが、それもそれで。

 

 

 

元々、閉鎖都市での物語というのが好きなのです。

例えば、極端な例。

「ドラえもん」の作中に出てくる22世紀の景色は、とても整然として
文化的なようにも思えますが、それってちょっと待って。

樹が一本も無いってのは、どういうこと?
どの建物も白くて綺麗だって、どういうこと?
人間が外の大気に触れないってのは、どういうこと?
歩道も車道も一定速度に制限されて、事故も混雑もないって、どういうこと?

二十二世紀では車が空を飛んでるけど、鳥や虫は空を飛ばない。

 

人間は昔から、快適な環境を作るために自分達と自然とを
切り離すことを考えて来たように思います。

雨が降れば冷たいからと屋根を作り、風が吹けば寒いからと壁を作り、
雑菌が入らないようにと食べ物に火を通し、裸足では土さえ踏まない、
それこそが文化的であり先進的な暮らしでありました。

土から糧を得て、それを口にして生きている事実と、
指先に泥がついただけでも顔をしかめ手を洗う現実。

その奇妙な歪み、ズレというものを、極端に誇張した舞台こそが
「閉鎖都市」なのではないかと、俺は思うのです。
それでも「ヒトはいきものである」と言えるのか、
答えを知りたくてウズウズしてるのです。

 

事実その点、「NO.6」は非常に極端な閉鎖都市が舞台ですね。

必要以上の規律によって倦んだ内側、過酷さ故に命すら危うい外側。
どちらに生きるにせよ、人が病むことに変わりはなし、というのが
妙に引っかかります。気になるのです。痛いトコ突いてるのです。
都市の壁がなくなったからめでたしめでたし、とはなり得ないこの物語が
どんな結末をもって終幕となるか、非常に興味があります。

どう転ぶにせよ、満足はできなくても、納得できる結末であるはずだと、
そう信じて次巻を待とうと思います。

4巻で完結するとは到底思えませんがねー`)目指せ6巻完結。

 

 

 

 

 

 

でも一番印象に残った台詞は、

「あんたとラヴシーンやってもしょうがないんで」(本文より抜粋)

だったりした。

今度からはネズミさんを女の子に脳内変換しようと決意した。

そんな今日この頃。

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