オペラ座の怪人

2005年2月27日 映画
見て来ました。

珍しく何のトラブルもなく。

滝野ですコンバンハ!

 

内容そのものに関しては何も言いますまい。

ただ、普通の人は誰に感情移入してあの作品を見るんでしょうか……

滝野は最初から最後まで怪人サイドに視点偏りっぱなしでした。
「やれッ、そこだ首を、首を狙うんだー!」とか思ってました。
きっと間違ってると思います。もっと人生経験を積んでから見よう。

 

ところでこの映画、知人某嬢と連れ立って見に行ったのですが、
予告を見てる間はやっぱり喋くるワケですよ。

「これ気になるよねー」とか。

そして左隣のおじさんに「静かにしてくれ」と注意される滝野。

そ、そうか、予告から集中して見たい人もいるんだな……
申し訳ないことをしてしまった……
これが今時のモラルのない若者ってやつか……

ションボリしながら本編に突入。

素晴らしい迫力を伴った音楽。
響き渡るソプラノの美声。
左肩にふと感じる重み。
映画の音声に重なる微かなノイズ。

すぴー、すぴ……すぴ……ぐがっ。

──Σ( ̄□ ̄;)こ、これは!

必死で映画に集中しようとしますが、こうなるともういけません。

(えっ何この展開、もしかしてこのままじゃ……)
 ごつん←左肩におじさんの頭が当たる音。

(そんな残酷なこと……可哀想過ぎるじゃんかっ!)
 ごとん←またもおじさんの頭が当たる音。

(そうか……やっぱりそういう流れになっちゃうんだな……)
 ふがっ…じゅるじゅる←おじさんが変な息を吐いて涎をすする音。

 

おじさん、寝てました。

うっすらとイビキまでかいて。

隣の俺の肩に頭をぶつけたりもしつつ。

返せ、俺の申し訳ない心と映画代500円くらい返せ。・゜・(ノд`)・゜・。

 

ちょっぴり泣いたりもしつつ、映画は良かったので文句言わない。

次は「ローレライ」と「戦国自衛隊」が見たいなァ金ないけど、と
財布と睨めっこする今日この頃。

某邦画のリメイクも見たいですよっ。
前売り券の特典素敵過ぎですよっ。
俺は買わねぇけどなっ。

 

関係のある追記:

 ところで作中に、「仮面舞踏会」の場面があります。
 滝野の脳内では「仮面武闘会」に誤変換。

 「王ドロボウしてどうするっ?!」とツッコまれそうですが。

 

  声はコロッセウムに響き渡った。

 「武闘とは相手への怒りと憎しみによって生まれるもの。
  観客はその醜き猛り、獣のごとく血肉躍る瞬間をお望みである。
  しかし我らは人の子、理を知り慈悲の心を持つもの──」

  僕は跪き頭を垂れ、震えそうな指先で膝頭を握る。
  人は人を憎んではならない。
  心のまま怒りをぶつけてはならない。
  それがただ一つ許されるのが、この場。

  ──いや、許されるのではなかった。強制されるのだ。
  剣を振るい、殴りつけ、叩きのめせと声が飛ぶ。
  時に相手を死に至らしめさえしても、それすらが余興のひとつ……
  勝てなければ自分がその生贄になるだけ。

  血肉に飢えているのは僕たちじゃない、観客だ。
  僕たちは生きるためにここで闘っているだけだけれど、
  彼らは金を積んでそれを見ようと押しかけているんだから。

 「お前に仮面を与える。怒りと憎しみをもって、観客を愉しませよ。
  そして舞台を降りる瞬間、醜き獣の顔をも仮面と共に脱ぎ捨て、
  また慈悲深き人の仮面をかぶることを許そう。
  ──これは主の与えた慈悲であるぞ」

  あるじ。この闘技場を構えさせた張本人。
  彼がこの場を作り出したのは快楽のためか、それとも生きるためか。

  僕にはよく分からない。

  そしてただ一つの筋書き──そう、どちらかがどちらかを
  叩きのめすだけという極めてシンプルなもの──に沿った
  舞台が幕開けを迎えた。

  ファンファーレと共に、声は高らかに宣言する。

 「さあ、"おまえ自身"を選ぶがいい!」

    ごゥん。

  重い音を巻き上げて緞帳が上がった。

  現れるのは剣、戦斧、長槍から組弓、横弓、大鎌に短剣。

  そして、仮面。
  冷たく、色を示さない。
  無表情の仮面の群れ──

 

 とか何とかそういう妄想で頭が一杯でした。

 きちんと映画を楽しんでない自分。泣きたい。むしろ死にたい。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索