見て来ました。
珍しく何のトラブルもなく。
滝野ですコンバンハ!
内容そのものに関しては何も言いますまい。
ただ、普通の人は誰に感情移入してあの作品を見るんでしょうか……
滝野は最初から最後まで怪人サイドに視点偏りっぱなしでした。
「やれッ、そこだ首を、首を狙うんだー!」とか思ってました。
きっと間違ってると思います。もっと人生経験を積んでから見よう。
ところでこの映画、知人某嬢と連れ立って見に行ったのですが、
予告を見てる間はやっぱり喋くるワケですよ。
「これ気になるよねー」とか。
そして左隣のおじさんに「静かにしてくれ」と注意される滝野。
そ、そうか、予告から集中して見たい人もいるんだな……
申し訳ないことをしてしまった……
これが今時のモラルのない若者ってやつか……
ションボリしながら本編に突入。
素晴らしい迫力を伴った音楽。
響き渡るソプラノの美声。
左肩にふと感じる重み。
映画の音声に重なる微かなノイズ。
すぴー、すぴ……すぴ……ぐがっ。
──Σ( ̄□ ̄;)こ、これは!
必死で映画に集中しようとしますが、こうなるともういけません。
(えっ何この展開、もしかしてこのままじゃ……)
ごつん←左肩におじさんの頭が当たる音。
(そんな残酷なこと……可哀想過ぎるじゃんかっ!)
ごとん←またもおじさんの頭が当たる音。
(そうか……やっぱりそういう流れになっちゃうんだな……)
ふがっ…じゅるじゅる←おじさんが変な息を吐いて涎をすする音。
おじさん、寝てました。
うっすらとイビキまでかいて。
隣の俺の肩に頭をぶつけたりもしつつ。
返せ、俺の申し訳ない心と映画代500円くらい返せ。・゜・(ノд`)・゜・。
ちょっぴり泣いたりもしつつ、映画は良かったので文句言わない。
次は「ローレライ」と「戦国自衛隊」が見たいなァ金ないけど、と
財布と睨めっこする今日この頃。
某邦画のリメイクも見たいですよっ。
前売り券の特典素敵過ぎですよっ。
俺は買わねぇけどなっ。
関係のある追記:
ところで作中に、「仮面舞踏会」の場面があります。
滝野の脳内では「仮面武闘会」に誤変換。
「王ドロボウしてどうするっ?!」とツッコまれそうですが。
声はコロッセウムに響き渡った。
「武闘とは相手への怒りと憎しみによって生まれるもの。
観客はその醜き猛り、獣のごとく血肉躍る瞬間をお望みである。
しかし我らは人の子、理を知り慈悲の心を持つもの──」
僕は跪き頭を垂れ、震えそうな指先で膝頭を握る。
人は人を憎んではならない。
心のまま怒りをぶつけてはならない。
それがただ一つ許されるのが、この場。
──いや、許されるのではなかった。強制されるのだ。
剣を振るい、殴りつけ、叩きのめせと声が飛ぶ。
時に相手を死に至らしめさえしても、それすらが余興のひとつ……
勝てなければ自分がその生贄になるだけ。
血肉に飢えているのは僕たちじゃない、観客だ。
僕たちは生きるためにここで闘っているだけだけれど、
彼らは金を積んでそれを見ようと押しかけているんだから。
「お前に仮面を与える。怒りと憎しみをもって、観客を愉しませよ。
そして舞台を降りる瞬間、醜き獣の顔をも仮面と共に脱ぎ捨て、
また慈悲深き人の仮面をかぶることを許そう。
──これは主の与えた慈悲であるぞ」
あるじ。この闘技場を構えさせた張本人。
彼がこの場を作り出したのは快楽のためか、それとも生きるためか。
僕にはよく分からない。
そしてただ一つの筋書き──そう、どちらかがどちらかを
叩きのめすだけという極めてシンプルなもの──に沿った
舞台が幕開けを迎えた。
ファンファーレと共に、声は高らかに宣言する。
「さあ、"おまえ自身"を選ぶがいい!」
ごゥん。
重い音を巻き上げて緞帳が上がった。
現れるのは剣、戦斧、長槍から組弓、横弓、大鎌に短剣。
そして、仮面。
冷たく、色を示さない。
無表情の仮面の群れ──
とか何とかそういう妄想で頭が一杯でした。
きちんと映画を楽しんでない自分。泣きたい。むしろ死にたい。
珍しく何のトラブルもなく。
滝野ですコンバンハ!
内容そのものに関しては何も言いますまい。
ただ、普通の人は誰に感情移入してあの作品を見るんでしょうか……
滝野は最初から最後まで怪人サイドに視点偏りっぱなしでした。
「やれッ、そこだ首を、首を狙うんだー!」とか思ってました。
きっと間違ってると思います。もっと人生経験を積んでから見よう。
ところでこの映画、知人某嬢と連れ立って見に行ったのですが、
予告を見てる間はやっぱり喋くるワケですよ。
「これ気になるよねー」とか。
そして左隣のおじさんに「静かにしてくれ」と注意される滝野。
そ、そうか、予告から集中して見たい人もいるんだな……
申し訳ないことをしてしまった……
これが今時のモラルのない若者ってやつか……
ションボリしながら本編に突入。
素晴らしい迫力を伴った音楽。
響き渡るソプラノの美声。
左肩にふと感じる重み。
映画の音声に重なる微かなノイズ。
すぴー、すぴ……すぴ……ぐがっ。
──Σ( ̄□ ̄;)こ、これは!
必死で映画に集中しようとしますが、こうなるともういけません。
(えっ何この展開、もしかしてこのままじゃ……)
ごつん←左肩におじさんの頭が当たる音。
(そんな残酷なこと……可哀想過ぎるじゃんかっ!)
ごとん←またもおじさんの頭が当たる音。
(そうか……やっぱりそういう流れになっちゃうんだな……)
ふがっ…じゅるじゅる←おじさんが変な息を吐いて涎をすする音。
おじさん、寝てました。
うっすらとイビキまでかいて。
隣の俺の肩に頭をぶつけたりもしつつ。
返せ、俺の申し訳ない心と映画代500円くらい返せ。・゜・(ノд`)・゜・。
ちょっぴり泣いたりもしつつ、映画は良かったので文句言わない。
次は「ローレライ」と「戦国自衛隊」が見たいなァ金ないけど、と
財布と睨めっこする今日この頃。
某邦画のリメイクも見たいですよっ。
前売り券の特典素敵過ぎですよっ。
俺は買わねぇけどなっ。
関係のある追記:
ところで作中に、「仮面舞踏会」の場面があります。
滝野の脳内では「仮面武闘会」に誤変換。
「王ドロボウしてどうするっ?!」とツッコまれそうですが。
声はコロッセウムに響き渡った。
「武闘とは相手への怒りと憎しみによって生まれるもの。
観客はその醜き猛り、獣のごとく血肉躍る瞬間をお望みである。
しかし我らは人の子、理を知り慈悲の心を持つもの──」
僕は跪き頭を垂れ、震えそうな指先で膝頭を握る。
人は人を憎んではならない。
心のまま怒りをぶつけてはならない。
それがただ一つ許されるのが、この場。
──いや、許されるのではなかった。強制されるのだ。
剣を振るい、殴りつけ、叩きのめせと声が飛ぶ。
時に相手を死に至らしめさえしても、それすらが余興のひとつ……
勝てなければ自分がその生贄になるだけ。
血肉に飢えているのは僕たちじゃない、観客だ。
僕たちは生きるためにここで闘っているだけだけれど、
彼らは金を積んでそれを見ようと押しかけているんだから。
「お前に仮面を与える。怒りと憎しみをもって、観客を愉しませよ。
そして舞台を降りる瞬間、醜き獣の顔をも仮面と共に脱ぎ捨て、
また慈悲深き人の仮面をかぶることを許そう。
──これは主の与えた慈悲であるぞ」
あるじ。この闘技場を構えさせた張本人。
彼がこの場を作り出したのは快楽のためか、それとも生きるためか。
僕にはよく分からない。
そしてただ一つの筋書き──そう、どちらかがどちらかを
叩きのめすだけという極めてシンプルなもの──に沿った
舞台が幕開けを迎えた。
ファンファーレと共に、声は高らかに宣言する。
「さあ、"おまえ自身"を選ぶがいい!」
ごゥん。
重い音を巻き上げて緞帳が上がった。
現れるのは剣、戦斧、長槍から組弓、横弓、大鎌に短剣。
そして、仮面。
冷たく、色を示さない。
無表情の仮面の群れ──
とか何とかそういう妄想で頭が一杯でした。
きちんと映画を楽しんでない自分。泣きたい。むしろ死にたい。
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