郵葬

2005年5月6日 日常
二週間で、俺はやった。

三週間前に「ああやっぱ俺には無理なんだ」と納得したつもりが、
一週間後には「こなくそ負けてたまるかあァ」になってた。

その一週間のふてくされ週間がなければ、三週間かけてできてたのにね。

 

ギリギリじゃないと僕駄目なんだよ!
でもギリギリでも駄目だったよ!

だって今朝の3時に○○だったもの!

滝野ですコンバンハ!

 

いわゆる、しょっぱい夢とか思い出とかの話で。

昔、「これ出してきて!」ってでっかい紙袋を渡されたことがある。

封筒には切手も貼ってあったし宛名もちゃんと書いてあった。
ずしりと重いそれを、自分じゃ虚しくて送れないのだと渡された。

きっと入賞できない、新人賞への投稿漫画。

入賞しないだろうと自分で思いつつ、何故彼女は投稿しようとしたのか。
思い出として、原稿を手元に置いといた方がずっといいのに。

不思議だったけど、その気持ちが最近になってちょっと分かった。

彼女は夢を郵葬したのだ。その時の自分のメイッパイを副葬品にして。

そして事実、賞はもらえなかったし、原稿も帰ってくることはなく、
当時の俺よりずっと大人だった彼女は某業界を去っていった。

 

よく考えたら、俺はあの時の彼女よりひとつ年上になっている。
彼女はもう、とっくに「創ることをやめる」決意をしてた頃だなぁ。

 

郵葬というのは「応募するに足る作品」、自分の全力だと思えるもの、
もしかしたらのギリギリラインのものができていて初めて成立する。

きちんと形にして送れなきゃ、最後まで吹っ切れないだろう。

「やっぱりあれは手抜きがあったから……」とか、
未練がましく夢振り返ってたら意味ないだろう。

それができてない時点で、既に彼女には完敗している。

 

書くのを一時休止しようと思っていてね。

いや、サイトは前々から放置宣言してるんだけど。
気が付いたら手元のルーズリーフは、いつも数行の走り書き。

何しろその走り書きが、溜まりに溜まって一ヶ月で大学ノート一冊分。
昔からそんな調子なんだけどね。ちゃんと文になってるのも少ないし。

そのせいで、必要なことがオロソカになってしまうのはまず過ぎるから、
全力でブレーキをかけようと思っているところ。

でも、今まで突っ走ってきたものを急に止めるのは難しい。

だから郵葬をキッカケにふんぎってしてしまえ!と思ったんだけど、
やっぱり俺には無理だったみたいだ。

 

二週間の間、睡眠時間を5時間にして頑張ってた間、どういうわけか
ものすごく満ち足りた気持ちで生活ができた気がする。

言っておくけど、これは凄いことだぜ。
滝野は日頃、8時間寝て「だるいー」って言う女だぜ。

人間ってね、肉体の疲労は3時間も眠れば抜けるんだって。
あとの時間は精神を癒して、活力をチャージしてるんだって。

普段は8時間がかりでも、それが出来るか出来ないかくらいなのに、
この二週間は五時間、日によってはそれ以下で元気に活動してた。

普段は起きててもダラダラしてるはずの時間、ずっとパソコンに
向かってて、肉体的にはむしろ辛かったはずなのに、元気だった。

そんだけ精神が潤って、充実してたってこと。

ちょっと力が出た気がするよ。
誰かにもらうのじゃなくて、自分が引っ張り出した力が。
こんなことは久しぶりかも知れない。

 

マゾ滝野よ、よくやった。

そんだけ書けるんだったら大丈夫だ。
焦って授業中なんかに書かなくても大丈夫だ。

綺麗に納得できたから、ある意味葬儀は成功。

でもな、ひとつ言っておくぞ。

あと二日でレポート仕上げるとか、無理(爽

 

 

関係のない追記:

http://project6yoake.fc2web.com/planet/

とか

意地になって作っちゃったよ……

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