ISBN:4073011383 文庫 中村うさぎ メディアワークス 1994/06 ¥591

↑10年も前の本じゃね〜か。マイガッ。

なんで今更そんな本を? 外伝じゃん。しかも二巻。なんで?

中村うさぎといえば今やテレビ出演もしてるエッセイ作家だけど、
この本を読んでそうな人はっつーと松本嬢となっちゃんくらいしか
思いつきませんよ。

タイトルから察しがつくかどうか怪しいので言っておくと、主人公は
武器屋の息子です。かつ、関西弁です(そしてスゲェ名前です)。
15歳になった彼は「俺はビッグな男になるんや!(誤)」と志を掲げ、
家一番の名刀を持って家出をするのですが……というお話。

微妙な説教くささと作者の神経むき出しな内面描写・一人称が
いかにも中村うさぎ全開なのはいいとして、真面目なシーンで
主人公が標準語になるのが個人的に納得できない一冊。

それまで本文も大阪弁やってん。一人称の小説やからな。
それがいきなり「だろうか?」って標準語で聞かれたら、
関西弁(エセ)モードで読んでるこっちも困んねん。

せやから言うて魅力が落ちる!と言うような本でもないけどな。

 

つい昨日「武器商人萌え」と語ったところで、あれは何かの霊的電波を
受信してたに違いないと確信してる滝野ですコンバンハ。

 

なんとなく鞄の中に入れっぱなしになってる本ってありませんか?

滝野の場合、この本がそれでした。

鞄によって違う本が入っていて、時々入れ替わったりもします。
浅田次郎の「鉄道員」、ドキュメンタリー「ポケモンの秘密」ほか、
「黄泉がえり」「なりきりダンジョン下巻」「六番目の小夜子」など、
乱読家らしく見事に統一性ねェのが我ながら素晴らしい。

「極道くん外伝二巻」は、病院とか行くときの小さい鞄に
ずーっと入れてあったのです。

そして今日、咳があまりに酷いので病院に行こうとその鞄を持って
近所の医院に行ってみたらですね。

 

鞄の中でこの本が、バラバラ惨殺死体になっておられました。

 

(゜д゜)と硬直すること数秒。

受付のおねーさんに「あの、保険証なかったら次回でもいいですよ」
って声かけられるまで、思考回路は完全停止していたと思われます。

そりゃ手垢で擦り切れるまで読んだ本って、今までだって
なかったワケじゃなかったさ。

文庫版の「冒険者たち」とか、古本で二回も分解させたさ……
(三回目は業を煮やしてハードカバーで買いなおしました)

だけどほら、紙のカバーの下にはア○メイトなんかでもらえる
ビニールのカバーまで付けてたんだよ……

そんなに読み込んでいるって自覚もなかったんだよ……

よく考えたら中二(児童心理相談所とかに通ってた頃)ん時から
入れっぱなしで、それって本にとってはかなり過酷な待遇だったなと
今にして思うんだ……_| ̄|○|||<5年も鞄の中だったのかよ!

 

一ヶ月前に電車の中で、「うわーページがユルユルになってる」と
ビックリしながらめくったのは記憶してるのですが、果たしていつ
惨殺死体状態になっちまったのかは不明です。いったいいつの間に……

それだけ読んでおいて、細かいところを記憶してない俺が素晴らしい。
もう本棚には戻せないので廃棄処分にしようと決定、バラバラの紙を
めくりながら読んだら新発見がイッパイでした_| ̄|○|||

元々が「あ、鞄ン中にこれ入ってたや。じゃあこれでいっか」ってノリで
読んでいた本なので、「ものすごく好き好き大好きなのー!」って本が
駄目になった時とはまた違うのですが……買いなおすべきかなぁ。

迷ってるフリしつつ、見つけたらきっと買っちまうんだろうな。
わざわざ探すのは面倒だけど。俺はそういう人間さ(遠い目)。

とにかく手元のバラバラ死体のご冥福をお祈りしようと思い、
キーボードに向き直った次第です。今までお疲れ様。

 

思えば赤毛=灰瞳の思い込みはこの本で植えつけられたのかもなぁ……
と何となく考える今日この頃。

 

主人公がそういう設定なんスよ。赤毛に灰色の瞳。

他にも「金髪=紫瞳」「黒髪=黒瞳」「茶金髪=緑瞳」みたいな図式が
滝野の中にはあるんですけど、元になった作品とかほじくってみると
結構面白いかも知れませんね。

とりあえず黒髪黒瞳はオーフェンということにしておいて下さい。
「それは普通に日本人としての先入観だろ」とか言っちゃうとつまらんしな。

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