CDはレビューする間でもなくお気に入りです
2006年12月4日 日常
志方あきこ CD ハッツ・アンリミテッド 2006/10/25 ¥3,150
そんなわけで記事の内容はCDそのものとは無関係です。
かなり前に出ていたのを、ようやく買いに行きました。
どうせだからとSound Horizonの5thも確保することに。
どちらも元はインディーズと言うか、同人誌即売会で
売っておられた方なので、普通のCD屋だとあんまり
置いてないようです。
買うなら一気がいいし、出て行って品がないというのは凹むところなので、
確実に取り扱っているであろう店舗を絞り込むことにしました。
・某漫画館
・某メ□ン書店
……分かる人には分かる、ひどい候補です。
前門のボーイズラブ、後門の成人男性向け……!
そして僕は前門の餌食となったワケですが、耽美系の新刊の隣に
「アビス」の外伝小説が平積みされてて吹いた。
いつの間に出てたんだろ、矢島さらはもうゲーム本編ノベライズせずに
外伝執筆:萌え補完に全力投球した方がいいと思うんだ。
じゃなくて、これじゃ表紙の軍人と使用人があまりに可哀想だ(´д`;)
これはアレか、僕の度胸とか情熱とかが色々試される場面なのか!と
真剣に悩みましたが手にも取らずに帰ってきた滝野ですコンバンハ。
ええい外伝はいい、結城版の続きを出せ。あっいえクオリティ優先で、
あと誤字をきちんと修正してから出して下さいお願いします。
ところでその帰り道での出来事である(唐突に文体変更)。
僕はいつも通り足早に、いつも通りの帰途を歩いていた。空は冬特有の沈痛な藍色に染まり、完全な夜が訪れるのにそう時間はかからないだろう。見慣れた家並みは既に夕闇に沈んでいる。
鼻先や指先が痛い。この季節は嫌いじゃないけれど、凍りつくような空気の感触だけは苦手だった。いつもは苦にもならない駅から家までの十数分、その距離さえ今は恨めしく思える。
寒さのせいで知らず知らず俯いていた僕は、ふと顔をあげた。何かこの寒さと状況にそぐわない、不思議な音が聞こえた気がしたからだ。歩きながらも耳を澄ませてみると、凍える空気を震わせていたのは、どうやらソプラノリコーダーの音色だった。
小学生が練習でもしてるんだろうか。
人並みより二回り以上も不器用だった僕は、リコーダーを持ち帰ることが他の同級生より多かったように思う。練習しなければ合奏班のメンバーに迷惑がかかるからと、家で吹いては叱られていた。特に今のような、夜になりかけた頃にやると、「蛇が出るぞ」と脅かされたものだ。
懐かしい音色にそんなことを思い出しながら、僕は歩みを速めた。
今はとにかく寒い。一刻も早く家に帰りたい。
ところが数十秒も歩いたところで、僕はある違和感を感じた。
僕が移動している以上、リコーダーの音色は近付いてきて遠ざかるはずだ。
しかしリコーダーの音色は、まるで遠ざかっていない気がした。もう何軒かの民家の前を通り過ぎたのに、たどたどしい旋律はハッキリと聞こえている。いや、聞こえる、と言うよりは──
もしかして、近付いてるんじゃないか?
僕は思わず首を巡らせ、周囲を確認した。
そしてそのことをとても後悔した。
音の源は、そこらの民家の小学生ではなかったのだ。
僕の視線の先に居たのは一人の男。身長は僕より十数センチも高いだろうか、小学生が使うあのリコーダーを、大きな両の手で包み込むように握っている。しかも彼は、当然のようにそれを演奏していた。無骨な指先がピロピロと動いて、音の高低を器用に調節する。
手の中のそいつをサックスか何かと勘違いしてないか?とツッコみたくなるほど情熱的に、上半身をくねらせたりしつつ、おまけに僕以上の早足で歩きながらの演奏である。さすがに息も苦しいのか、心なしか鼻息が荒い。
道理で音が遠ざからないわけだ、とか素直に感心している場合じゃなかった。折りしも今は逢魔が刻、初冬の闇に紛れてリコーダーを熱狂的に演奏する男。これを怖がらない人がいるとしたら、その人はきっと心のどこかが麻痺してるのだろう。
とかその時はもちろん考えられませんでした!(唐突に文体元通り)
脱兎のごとく逃げた僕の、心の辞書からは恥とか外聞とかそういう文字が
抹消されていたと思います。あんなに本気で全力疾走したのは久しぶりだ。
我が家の近辺には(そしてきっと日本全国各地に)露出狂やら痴漢やら、
その他諸々の奇抜な行動を取る方が出没するのですが、そんなものじゃねぇ、
もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気がする今日この頃。
あれはいったい何だったんだろう……。
そして僕もいったい何書いてんだろう……orz
そんなわけで記事の内容はCDそのものとは無関係です。
かなり前に出ていたのを、ようやく買いに行きました。
どうせだからとSound Horizonの5thも確保することに。
どちらも元はインディーズと言うか、同人誌即売会で
売っておられた方なので、普通のCD屋だとあんまり
置いてないようです。
買うなら一気がいいし、出て行って品がないというのは凹むところなので、
確実に取り扱っているであろう店舗を絞り込むことにしました。
・某漫画館
・某メ□ン書店
……分かる人には分かる、ひどい候補です。
前門のボーイズラブ、後門の成人男性向け……!
そして僕は前門の餌食となったワケですが、耽美系の新刊の隣に
「アビス」の外伝小説が平積みされてて吹いた。
いつの間に出てたんだろ、矢島さらはもうゲーム本編ノベライズせずに
外伝執筆:萌え補完に全力投球した方がいいと思うんだ。
じゃなくて、これじゃ表紙の軍人と使用人があまりに可哀想だ(´д`;)
これはアレか、僕の度胸とか情熱とかが色々試される場面なのか!と
真剣に悩みましたが手にも取らずに帰ってきた滝野ですコンバンハ。
ええい外伝はいい、結城版の続きを出せ。あっいえクオリティ優先で、
あと誤字をきちんと修正してから出して下さいお願いします。
ところでその帰り道での出来事である(唐突に文体変更)。
僕はいつも通り足早に、いつも通りの帰途を歩いていた。空は冬特有の沈痛な藍色に染まり、完全な夜が訪れるのにそう時間はかからないだろう。見慣れた家並みは既に夕闇に沈んでいる。
鼻先や指先が痛い。この季節は嫌いじゃないけれど、凍りつくような空気の感触だけは苦手だった。いつもは苦にもならない駅から家までの十数分、その距離さえ今は恨めしく思える。
寒さのせいで知らず知らず俯いていた僕は、ふと顔をあげた。何かこの寒さと状況にそぐわない、不思議な音が聞こえた気がしたからだ。歩きながらも耳を澄ませてみると、凍える空気を震わせていたのは、どうやらソプラノリコーダーの音色だった。
小学生が練習でもしてるんだろうか。
人並みより二回り以上も不器用だった僕は、リコーダーを持ち帰ることが他の同級生より多かったように思う。練習しなければ合奏班のメンバーに迷惑がかかるからと、家で吹いては叱られていた。特に今のような、夜になりかけた頃にやると、「蛇が出るぞ」と脅かされたものだ。
懐かしい音色にそんなことを思い出しながら、僕は歩みを速めた。
今はとにかく寒い。一刻も早く家に帰りたい。
ところが数十秒も歩いたところで、僕はある違和感を感じた。
僕が移動している以上、リコーダーの音色は近付いてきて遠ざかるはずだ。
しかしリコーダーの音色は、まるで遠ざかっていない気がした。もう何軒かの民家の前を通り過ぎたのに、たどたどしい旋律はハッキリと聞こえている。いや、聞こえる、と言うよりは──
もしかして、近付いてるんじゃないか?
僕は思わず首を巡らせ、周囲を確認した。
そしてそのことをとても後悔した。
音の源は、そこらの民家の小学生ではなかったのだ。
僕の視線の先に居たのは一人の男。身長は僕より十数センチも高いだろうか、小学生が使うあのリコーダーを、大きな両の手で包み込むように握っている。しかも彼は、当然のようにそれを演奏していた。無骨な指先がピロピロと動いて、音の高低を器用に調節する。
手の中のそいつをサックスか何かと勘違いしてないか?とツッコみたくなるほど情熱的に、上半身をくねらせたりしつつ、おまけに僕以上の早足で歩きながらの演奏である。さすがに息も苦しいのか、心なしか鼻息が荒い。
道理で音が遠ざからないわけだ、とか素直に感心している場合じゃなかった。折りしも今は逢魔が刻、初冬の闇に紛れてリコーダーを熱狂的に演奏する男。これを怖がらない人がいるとしたら、その人はきっと心のどこかが麻痺してるのだろう。
とかその時はもちろん考えられませんでした!(唐突に文体元通り)
脱兎のごとく逃げた僕の、心の辞書からは恥とか外聞とかそういう文字が
抹消されていたと思います。あんなに本気で全力疾走したのは久しぶりだ。
我が家の近辺には(そしてきっと日本全国各地に)露出狂やら痴漢やら、
その他諸々の奇抜な行動を取る方が出没するのですが、そんなものじゃねぇ、
もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気がする今日この頃。
あれはいったい何だったんだろう……。
そして僕もいったい何書いてんだろう……orz
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