八百屋のおっちゃんが哲学したっていいじゃない!と言ったのは誰だったか、
しかし実際に八百屋の店番しながら自己の問題点について思いを馳せていると
大層不思議な気分になるものです。滝野ですコンバンハ。

僕の対人コミュニケーションスキルは一般を遥かに下回り、
「オタク的話題に相手が対応してくれないともう駄目ぽ」的次元に
到達していると思うのですが、その元凶が趣味のせいかというと
明らかに別問題だったりするワケです。

僕の抱える根本的な問題点、それは「無関心であること」。

これは「自分は自分、他人は他人、違うのが当たり前なので好きにしてくれ」
という、いたって投げやりな諦めの果てに生まれた悟りなのだと思います。

ああそうさ、僕は奇矯な人間さ、普通という名の社会的人間としての
前提条件をすっ飛ばしてこの歳に至るまで適応できなかった不思議ちゃんだ。
物心ついたときには「個性的なお子様でいらっしゃるわね」が
僕に対する褒め言葉だか何だかのテンプレートだったしな。

 

いわゆる「オタク」の特徴、いや特長として、
異様な親和性の高さが挙げられます。

非オタクとの交流は苦手でも、オタク同士の交流の円滑さと
親密になる早さには目を見張るものがあるのですよ。

これはオタク社会が、無数の「有形のお約束」に支配されているがゆえ。

たとえば「ぬるぽ」と呟けば、即座に「ガッ」される社会。
分からない人は分からないままで全く問題ない2chネタです。

「ぶったね?」と誰かが言えば「おやじにもぶたれたこと(以下略」と
その後を引き継ぐ者があり、「俺あのゲーム、あの場面で選択肢ミスってさー」
と申告すれば「あるあるwBAD-ENDまっしぐらだろ」と状況を理解する者が現れ、
かくしてオタクのコミュニケーションは「相手を理解しているか否か」に
関わらず成り立ってゆくのであります。

前提として求められるのは、理解ではなく知識。お約束を踏襲できるか否か。
ゆえに彼らのコミュニケーションは、表面的かつ敷居が低いと言えるでしょう。

そこに入り浸ったがためにパンピー(非オタク人民)との交流スキルを
落としてしまう人もいれば、最初からスキルがなくてオタク社会にしか
適合できなかった人もいると思います。

ちなみに僕は後者。他人を受け入れるのが恐ろしい、そして気持ち悪い、
理解してもらうための努力をするのも面倒なので放っておいて欲しい。
アツい魂の共鳴なんか求めてねー、隣に生暖かいものが感じられれば
それで充分なので、表面を撫でて掠めるよーなコミュニケーションが
いたって心地良いぜ。……文章にしてみると果てしなく駄目人間くさいな。

 

つまり根本的な問題点は、ガリバー旅行記を座右の書に挙げる
自分の発想だとつくづく思いました。

すごいよ、ジョナサン=スウィフト。
人間の醜悪さに耐え切れなくて自殺しちゃった作家だから。

僕は別に人間が嫌いなワケじゃないけど、他人に受け入れてもらうことを
半ば諦めたり、受け入れを拒否する程度には孤独な人間だよ。

オタク的な生ぬるい「場」から出て、僕は他人と交わることができるだろうか。
いや、できないから出られないんだろうか。まぁどっちでもいいか。

そんなことを考えながら大根売って「まいどありッス、また来て下さいねー!」
とか叫んでいる今日この頃、うへっ青臭ッ。

 

関係のない追記:

探しているCDのデータがあるのですが一向に見つかりません(’A`)
どうやら適当なメディアにブチ込んでしまったようです。

ちょっと気合で、リアルに部屋を発掘してきます。まんどくせー。

コメント

nophoto
GOTMAN
2007年2月5日20:34

学生ニートかと思えばちゃんと働いてるんだな。
見直した!

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