ISBN:4334032915 新書 山田 真哉 光文社 2005/02/16 ¥735

同著者による前著の方が有名なので持ち出してみただけで、
本題にしたい本は「食い逃げされてもバイトは雇うな」です。

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」これはトッテモ気になる。
手に取るだけの興味が持てる、タイトルとしてのつかみはおっけー。

しかし「食い逃げされてもバイトは雇うな」って……
何ですか、その絶妙にちぐはぐで据わりの悪いタイトルは。

食い逃げが1時間あたり1回発生すると仮定して、食い逃げされるような
規模の店であれば、一度の被害額は高くて1000円程度か。

対して食い逃げを監視するべくアルバイトを雇うと、1時間あたりの
店側の出費は安くても700円程度である。

つまりバイトを雇って食い逃げを減らすより、食い逃げを見逃した方が
お店の経営状態に優しいってことも考えられるわけですな。
少なくとも「食い逃げされる」と「バイトを雇わねばならない」は
直結するとは限らず、むしろ結びつかないことの方が多いはず。

そう考えるとこのタイトル、やはり絶妙に気持ち悪いというか、
据わりが悪いというか、どういう相手に揺さぶりをかけたいのか
サッパリ見当がつかないのです。

いや、読んだことがあるのは「さおだけ屋」だけですし、「食い逃げ」も
僕の予想とは全く違う事例について書かれているのかも知れませんけどね!

 

八百屋の店先からちょっと目を離した隙に、立派な南瓜を盗まれた経験が
ものを言っているわけではない(’A`)八百屋手伝いの滝野ですコンバンハ。

「さおだけ屋」はサラッと楽しくてお気に入り、読み物としてオススメです。

しかし会計学の「入門の入門書」として優秀な本が、経営学部の学生に
「是非読んで下さい」と薦められている実情はしょっぱい。

もちろん知識の再確認だとか、身近な事例と結びつける考え方とか、
それで得られるものも沢山ありますが、そういう意味でなく
「頼むからこの程度は理解しておいてくれ」なんですよね……

 

本は買って読め、家は借りて住め。

小説は読めなくなったが、物語を楽しむだけが本じゃないさ!と
新書の増加に戦々恐々となっている今日この頃。

月に数冊のペースだが、つまり年間24冊以上は確実に増えているのである。

 

今日の世界樹:

 世界樹の攻略本も、そんな本棚に突っ込んであったのを、
 本日ようやくデータ集として解禁。

 クエストは法外な難易度と問題外な報酬を誇る「ラッチを探して!」を
 除いて全クリアしたから、というのがその理由だ。

 ところで「世界樹」のゲーム内テキストは、1980年代にブームとなった
 「ゲームブック」の文体を意識して書かれたものである。
 オタク文化としてみても、僕は明らかに世代が違うのであって、
 懐かしさを感じるべきではない……のだが何故か無性に懐かしい。

 なんでや!と思っていたら、何のことはない、中学生の頃に
 その手の──ゲームブックやT・RPGを嗜む人のための、神話や武器、
 ファンタジーにおける職業などの解説書を読み漁っていたからだった。

 ブームは完璧に去っていたからさ、中古屋さんで50円とかだったわけよ。
 この段は攻略本用!と決めている本棚の奥に、それが詰めてあったわけよ。

 取り出してめくってみたら、「うはー懐かすぁー」と溜息ついてしまい、
 うわやめろ! 時代に取り残された可哀想なオタクを見るような、
 そんな生暖かい目で僕を見るのはやめろー!

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