日本の企業と市場は、世界的に見てガラパゴス諸島のようなものです。

日本の地力が強過ぎて、海外の製品がなかなかシェアを取れない。
代わりに日本の製品も、独自性が強過ぎて海外でシェアを取れない。

結果、日本市場は国内で激戦を展開しつつも海外では伸び悩むという、
さながら種の起源たる孤島、ガラパゴス諸島のような環境になっているのです。

でもまぁ日本には中国という強い味方が居るからいいんじゃないかと思う。
滝野ですコンバンハ。

GDPは近い内に中国に追い抜かれるだろうと言われている日本ですが、
あれって「金は低いところから高いところへ流れる」、中国の大規模かつ極端な
ビジネス展開のせいなんですよね。足切りのレベルは日本の方が遥かに上。

それでも中国の恐ろしいところは、十三億という人口を有するが故に
国際製品規格、ISOをも書き換えさせる力があるという点です……

 

ある程度の電力量をISOによって定められていた送電システム。

ところが日本は独自の研究と努力邁進によって、そのISO規格を突き抜けた、
ぶっちゃけ欧米が作ろうともしなかった超性能の製品を作ってしまったのです。
ただしISOに則っていなかったため、海外への輸出は実質不可能となっていました。

時に中国は高度成長期の真っ只中、広大な国土に電気を行き渡らせたいのですが、
アレちょっと待てよ、欧米のISO規格製品よりも日本製の方が性能いいじゃねーか!
もう国際基準とかどうでもいいから、俺は少しでも性能の良いモンが使いたいんだよ!

中国:日本の製品を自国の規格として導入することを宣言

欧米:やべぇこのままだと中国の市場、世界の1/5を日本に独占されるぞ

欧米:じゃあ俺達も日本に追いつけ追い越せで研究開発すればいいんじゃね?

国際規格が日本の送電力を認めるものに書き換えられる

凄いね中国、数の暴力(人口的な意味で)ってこのことを言うんだね。
海外の規格とかを無視してコツコツ研究してた日本企業も偉いけども。

 

中国が発展して、独自の製品を研究開発できるようになったら末恐ろしいのですが、
お国柄の関係上それはないだろうなと思う今日この頃。

あぁ、なんか「バック トゥ ザ フューチャー」が観たくなってきた。

設定やあらすじなんかは今更語る必要もないでしょう。
発明家が未来の自分が作ったタイムマシンを検分して、
「見ろ、日本製の部品なんか使うから故障するんだ」
って言うシーンがあるんです。
それに対する主人公の返答は「バカ、日本製は最高だぜ」なんですけど。

日本は独創的な製品を生み出すのは苦手だけど、手を加えてより精巧な品を
作り出すことが本当に得意なので、この先50年くらいはお株を奪われることは
ないんだろうなぁ……トヨタなんかISO規格ガン無視で突っ走ってるんだぜ。

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