自信がない

2010年2月26日 日常
世界樹漫画の登場キャラクターの整理をしていて気付いたのだけれど、どうやら僕の中に
「自信家」という性格パターンを扱えるだけの技量はないらしい。滝野ですコンバンハ。

そも物語は作り手の写し鏡とも申します。つまるところ僕には何事に対しても自信がない。

通常の人が後方に斥力を置いて道を作り進んでくるのに対して、僕は常に
負のエネルギーを前方へと射出して、後ろ向きに後退して結果的に前に進んでる、
みたいな感じ、なので僕の視界には常に自分の辿って来た道が見えているような、
全然分かんねーなこの喩え。

根本的に絶対的に絶望的に、正のエネルギーが備わっていないんだな。
最初から何処かが欠落していて、じゃあそれを埋めるために何かしようというのが
全ての行動の原理。て言うか、モノ作る人って大概そうなんじゃないかと思うが。
そんで不安だからいつも後ろを振り返って、いつの間にか後ろを向いてるのが
デフォルトになって、自分の築いてきたものを自信の根拠にしようと日々一生懸命。

思考がそういう方向にしか向いていないものだから、それ以外のパターンの
キャラクターの思考というやつも当然出て来ないわけで。

今まで描いて来たメインの6人に欠けている、もとい原動力であると思われるモノは、
 ・良き父:良き統率者への憧憬
 ・傍に居てくれる人:自立
 ・確固たる自信:役割への依存
 ・注がれる愛情:他者との関わり
 ・愛すべき自己:果てしなき自信の生産
 ・未来への信頼:飄々たる生き様
こんなところかな。キャラクター付けの物凄く根源的なところなので、露出はしないけど、
枝葉の設定が変わってもこの辺が変わらない限り、僕にとってソイツはソイツという
不変のキャラクターなんだろうなと思う。

見方を変えてみれば、キャラクターに欠落しているモノが何か、が把握出来れば、
僕はそのキャラクターの思考を結構根源的な位置から辿ることが出来る、とも言える。

あと10人、こうして箇条書きに出来るくらい理解が進んでいれば良かったんだが、
それが出来ないので漫画は第一部で止まっている。
何だ。人間が命を賭して冒険者になっても良いって思ううくらいの欠落って何だ。
それって16種類もあるものだろうか。

そもそも絵板で1P漫画やるのにそんな設定要るの?と問われれば、
それがなければ僕の中でキャラクターが命を持たないんだ、と答える。

2年以上操作してるキャラクター達なのに、未だ炉に灯るものがない。
あるかどうかも分からない閲覧者さんの期待だけが、じりじり僕を焦がして、
ストンと胸に落ちる設定が全然組み上がらない。

自信家で貪欲で、まぁ人間的には欠けているかも知らんがそんなことを気にも留めない。
そういうキャラクター立てはあって当たり前だと思う。むしろ、冒険者として自然だと思う。

だけど他のキャラクターは根っこが僕と同じだから、そんなヤツを登場させた日には
軋轢が生じて凄いことになりそうだ。なんでお前そんな自信満々なんだ、っていう。

ストーリーテラーとして、辻褄合わせの練習を怠って来たツケが
回って来たような気がする今日この頃。

物語なんてのは小さな感情理論の積み重ねなんだから、得手不得手はあれど
ある程度は理屈で押し切れる筈なんだよ。
例えば名前の母音・子音・長さをバラすとか、分かりやすい性格要因を付与するとか、
過去話という取り返しのつかないエピソードを語らせるとか、
外見に極端な特徴付けをするとか。

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