いやらしい大人の視線
2010年5月19日 日常子供向け番組を視聴する時、滝野さんにはヲタクとしての視点の他にもう一つ、
とてもいやらしい視点があります。
それはホビービジネスやメディアミックス、ブランド刷り込み等、お金の動きを見るもの。
そういう意味でもシンケンジャーにはビックリさせられたのです、滝野ですコンバンハ。
最初にシホウさんにシンケンを見せてもらった時、まず真っ先に思ったのは
「何この水戸黄門」だったのですが、帰りの電車の中で気になるポイントが
沸々と出てきたのですよ……
過去の戦隊ヒーローはアパレル展開のために制服制を導入している、と何かで
読んだ記憶があったのですが、シンケンジャーの場合、登場人物は全員私服。
加えて武器はシンケンマル一本と来た。
武器はゲキレンの時のようにおいおい追加されるとして、服の方はどうなるんだ。
出陣時の袴姿は、どう考えてもお洋服には転用できねーだろ……
どーすんだその辺、他に採算の取れる余地でもあんのか?
現在時点になって作品と関連商品の展開を振り返ってみると、自分の疑問ポイントは
解消されていたり「あぁあやっぱり」だったりします。
何のかんのでなりきりパーカーは出たけど、武器の追加はほとんどありませんでしたね。
「真剣での殺陣」が軸として据えられていたようなので、追加武器は影が薄かったし、
投入のタイミングも遅過ぎて、作品としては良かったんだけど玩具はコケた印象です。
正直、バズーカはストーリー的にも商業的にも要らない子だったと思う……
あとはゴールド周りのアイテム、源太は良キャラだったんですが、
子供がなりきりたがるヒーロー像だったかというと確実にズレていたわけで。
しかし玩具の採算がどれだけ悪かったとしても、東映には既に
大きなお友達という強い味方がいるんですね! ここから本題!
多分ね……電王の時ほどのバブルではないけど、シンケンには大きなお友達が
相当食い付いたんだと思う(俺含む)のね……
そしてそういう世代はCDやDVDにお金を積むし、テレビ放映が終了した後も
関連作品が出れば一応の興味を示すんですよ。
反応は様々だけど、子供と違って「今テレビでやってるのじゃない」という理由では
作品を見切ったりしない。売り込みの余地がある。
特典が付くとなれば、「とりあえず」で買って行く数も多い。
これは電王バブルの余韻で東映に蓄積された、
新しい商品ノウハウなんじゃないかと思います。
ボウケンジャーもその筋では有名だったんだけど、放映時点での特撮視聴者は
今とは確実に層が違っていた、と言うか相当限られていたんですよね。
ターゲットを「特撮オタク」から「オタク全般」に広げたのはやっぱり電王だったワケで、
その辺の世代が食い違っていれば(電王の方が放映年度が早ければ)、あるいは
ボウケンジャーも「大きなお友達」をターゲットに据えたメディア展開を見せたのかも
知れません。
今、東映は明確に成人オタク世代をターゲットとして捉えているようで、
かなり露骨な「DVDによるお金稼ぎ」をシンケンにも転用し始めています。
「帰ってきた侍戦隊シンケンジャー」に始まり、てーかこの時点で自分としては相当
萎えるものがあったのですが(終わったものは綺麗にしまっておいて欲しいと思う)、
レンタル専用特別編集盤の出荷、そして最近になって更にオリジナル編集版の
新しいDVDを出すことが決まったようです。細かい仕様にはツッコミは入れません。
ただ、価格設定といい収録内容といい、旺盛な「稼いでやるぜ意欲」を感じさせます。
私は「自分のお給料」と呼べるものが出来るまでDVDは買い控えるつもりだったから
良いのですが、既に通常版のDVDを集め始めているファンにとっては
特別版発売の報は殺意を覚えるレベルの情報だと思うのですよ。
新しいものが見られるのは嬉しい、けど、金銭的な負担がその喜びを上回って余りある。
作品は好きだし、その作り手さん達にはなるべくお金を払いたいと思っているのに、
向こうから「お金ちょうだい」とねだられてしまったらやっぱり萎える。
東映にはその辺の「ファンサービスと営利性」、飴と鞭の加減を
早いところ覚えて欲しいと切に願います……
平成ライダーシリーズでファン層を開拓し、電王で爆発させ、シンケンは多分
まだまだ実験段階。
モルモットにされるのは気に食わないので、多分自分は通常版を揃えるんだろうなと
予想している今日この頃。
でも特別版の内容次第では、通常・レンタル版ではレンタルショップのお世話になって、
手元に特別版を揃えるという選択肢もだな……何この敗北感。本当に凹むじゃないか。
ちなみに、シホウさんの他己紹介で「あぁうんシンケンヲタ」と言わしめるまでに
だだハマりするようになるまでには、それなりの段階を踏んでいました。
第一幕から:何この水戸黄門。あと、関連商品の採算性は?
↓ 襲名エピソードに燃える
第八幕前後:あ、コレ普通に話が面白いわ
↓ 惰性で「二ヶ月分まとめ鑑賞」とかしてる期間
第四十幕前後: 「そうだ! コレ『KYO』と似てるんだ!」と思い至る
↓ 青と金の漫才コンビに振り回される
第四十五幕前後:赤が俺の燃えのドツボを踏み抜く
↓ 「一視聴者」ではなく「ファン」に昇格
最終幕:放映一時間前に起床して正座で視聴
そんなワケで、今でこそまごうことなき作品厨ですが、最初からこのポテンシャルで
作品を見ていたわけではないのです。
あー、夏休みに入ったらまずはレンタルショップに行こうかな……
って言うか、なんで自分は最初の頃の録画を消してしまったんだろうか。勿体ない。
とてもいやらしい視点があります。
それはホビービジネスやメディアミックス、ブランド刷り込み等、お金の動きを見るもの。
そういう意味でもシンケンジャーにはビックリさせられたのです、滝野ですコンバンハ。
最初にシホウさんにシンケンを見せてもらった時、まず真っ先に思ったのは
「何この水戸黄門」だったのですが、帰りの電車の中で気になるポイントが
沸々と出てきたのですよ……
過去の戦隊ヒーローはアパレル展開のために制服制を導入している、と何かで
読んだ記憶があったのですが、シンケンジャーの場合、登場人物は全員私服。
加えて武器はシンケンマル一本と来た。
武器はゲキレンの時のようにおいおい追加されるとして、服の方はどうなるんだ。
出陣時の袴姿は、どう考えてもお洋服には転用できねーだろ……
どーすんだその辺、他に採算の取れる余地でもあんのか?
現在時点になって作品と関連商品の展開を振り返ってみると、自分の疑問ポイントは
解消されていたり「あぁあやっぱり」だったりします。
何のかんのでなりきりパーカーは出たけど、武器の追加はほとんどありませんでしたね。
「真剣での殺陣」が軸として据えられていたようなので、追加武器は影が薄かったし、
投入のタイミングも遅過ぎて、作品としては良かったんだけど玩具はコケた印象です。
正直、バズーカはストーリー的にも商業的にも要らない子だったと思う……
あとはゴールド周りのアイテム、源太は良キャラだったんですが、
子供がなりきりたがるヒーロー像だったかというと確実にズレていたわけで。
しかし玩具の採算がどれだけ悪かったとしても、東映には既に
大きなお友達という強い味方がいるんですね! ここから本題!
多分ね……電王の時ほどのバブルではないけど、シンケンには大きなお友達が
相当食い付いたんだと思う(俺含む)のね……
そしてそういう世代はCDやDVDにお金を積むし、テレビ放映が終了した後も
関連作品が出れば一応の興味を示すんですよ。
反応は様々だけど、子供と違って「今テレビでやってるのじゃない」という理由では
作品を見切ったりしない。売り込みの余地がある。
特典が付くとなれば、「とりあえず」で買って行く数も多い。
これは電王バブルの余韻で東映に蓄積された、
新しい商品ノウハウなんじゃないかと思います。
ボウケンジャーもその筋では有名だったんだけど、放映時点での特撮視聴者は
今とは確実に層が違っていた、と言うか相当限られていたんですよね。
ターゲットを「特撮オタク」から「オタク全般」に広げたのはやっぱり電王だったワケで、
その辺の世代が食い違っていれば(電王の方が放映年度が早ければ)、あるいは
ボウケンジャーも「大きなお友達」をターゲットに据えたメディア展開を見せたのかも
知れません。
今、東映は明確に成人オタク世代をターゲットとして捉えているようで、
かなり露骨な「DVDによるお金稼ぎ」をシンケンにも転用し始めています。
「帰ってきた侍戦隊シンケンジャー」に始まり、てーかこの時点で自分としては相当
萎えるものがあったのですが(終わったものは綺麗にしまっておいて欲しいと思う)、
レンタル専用特別編集盤の出荷、そして最近になって更にオリジナル編集版の
新しいDVDを出すことが決まったようです。細かい仕様にはツッコミは入れません。
ただ、価格設定といい収録内容といい、旺盛な「稼いでやるぜ意欲」を感じさせます。
私は「自分のお給料」と呼べるものが出来るまでDVDは買い控えるつもりだったから
良いのですが、既に通常版のDVDを集め始めているファンにとっては
特別版発売の報は殺意を覚えるレベルの情報だと思うのですよ。
新しいものが見られるのは嬉しい、けど、金銭的な負担がその喜びを上回って余りある。
作品は好きだし、その作り手さん達にはなるべくお金を払いたいと思っているのに、
向こうから「お金ちょうだい」とねだられてしまったらやっぱり萎える。
東映にはその辺の「ファンサービスと営利性」、飴と鞭の加減を
早いところ覚えて欲しいと切に願います……
平成ライダーシリーズでファン層を開拓し、電王で爆発させ、シンケンは多分
まだまだ実験段階。
モルモットにされるのは気に食わないので、多分自分は通常版を揃えるんだろうなと
予想している今日この頃。
でも特別版の内容次第では、通常・レンタル版ではレンタルショップのお世話になって、
手元に特別版を揃えるという選択肢もだな……何この敗北感。本当に凹むじゃないか。
ちなみに、シホウさんの他己紹介で「あぁうんシンケンヲタ」と言わしめるまでに
だだハマりするようになるまでには、それなりの段階を踏んでいました。
第一幕から:何この水戸黄門。あと、関連商品の採算性は?
↓ 襲名エピソードに燃える
第八幕前後:あ、コレ普通に話が面白いわ
↓ 惰性で「二ヶ月分まとめ鑑賞」とかしてる期間
第四十幕前後: 「そうだ! コレ『KYO』と似てるんだ!」と思い至る
↓ 青と金の漫才コンビに振り回される
第四十五幕前後:赤が俺の燃えのドツボを踏み抜く
↓ 「一視聴者」ではなく「ファン」に昇格
最終幕:放映一時間前に起床して正座で視聴
そんなワケで、今でこそまごうことなき作品厨ですが、最初からこのポテンシャルで
作品を見ていたわけではないのです。
あー、夏休みに入ったらまずはレンタルショップに行こうかな……
って言うか、なんで自分は最初の頃の録画を消してしまったんだろうか。勿体ない。
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